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2011年12月24日 (土)

どうもガイガーカウンタの捉え方が違う(国民生活センター)

 ご無沙汰しました。
 このところ忙しい日々が続き更新がおろそかになりました。

 先日、国民生活センターから「比較的安価な放射線測定器の性能-第2弾-」の発表がありました。我が家にもあるTerra-pや、RD1706が出ていましたが、結局いかに放射能が正確に量れるか?と言う視点で調査報告が行われていました。

 内容としては、ロシア、ウクライナ製は比較的良い感じで書いてありました…が、そんな事は当たり前です。
 チェルノブイリの日常の被曝から身を守る必要に応じて作られた製品なら、身を守る機器としての正確さは持っています。
 まだ事故後1年も経験をしていない日本とは、比較にならない歳月と経験を経て製品として残っているのです。売れるから作っている国の製品とは、基本的なスタンスが違います。

 TBS系の記事も『安価な測定器5種類、「正確に測れず」』なんて掲載していましたが、タイトルをつける側の認識の低さも気になります。

 低線量時に誤差が大きい点を指摘してタイトルをつけていますが、低線量時に誤差が大きいのは、低線量なら気にしなくてよいと言う視点で作られているからです。危ない時に反応する機械ならば、それで十分なのです。
 必要以上の精度にコストをかけても、無駄に高価になるだけです。

 むしろ、空間の放射線量計を食品の汚染判定に使う辺りが使い方として不適切と主張すべきです。日常的な空間線量より、桁の小さい汚染を測ろうとする事自体がナンセンスです。
 レポートでは直接触れられていませんでしたが、参考品として根拠にされていた高額な測定器でさえ、遮蔽環境なんて用意出来ない一般の国民生活では、食品汚染は計測出来ないはずです。

 そもそも国民生活センターが、低線量まで「正確」を目的とした調査を行った事自体が、公費の使い方として疑問です。
 むしろ国民生活センターと言う名にふさわしい仕事をするなら、40万円以上で校正が必要な測定器程の精度が、国民各家庭の生活でどれほど必要なのか…公費を使って調査する前に考えて欲しかったと思います。

 放射線の様に自覚のない危険に対して、国民目線の安全装置なら、むしろ入手し易さや、携帯性、電池の持ち具合の方が余程重要な項目のはずです。
 この点では、基準にされた正確な測定器の方が、かなり非常識な作りになっているのではないでしょうか。ましてや価格なんて国民の視点なら問題外の機械です。

 例えば、子供達が外で遊ぶ時に、大きくて重くて高価で毎日バッテリーを気にする必要がある「正確な表示の測定器」を持たせる必要があるのでしょうか?
 Terra-pなんか今回の原発事故以前なら、国際郵便の送料込みで2万円しませんでした。子供の鞄に付け放しで1年中動いています。そして注意が必要な放射線量なら、いつでもアラームが鳴ります。電池は、半年に1回チェックするだけです。

 日常生活の中で、ちょっとコンビニに買い物に行く時に、正確な表示の放射線測定器が必要と思いますか?
 一方で、コンビニまでの道中で、何らかの原因で被曝する可能性がないとも言えないこの頃…。

 そんな場合にあるべき線量計ってどんな物なのか?線量計と言う総称になるからと言って、計測値の表示精度が重要ではないはずです。

 国民生活センターも、そろそろ単なる計測用測定器の評価ではなく、生活防衛に必要な機能面を含め放射線計測器を評価していくべきと思います。

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