機器:選び方

2009年3月 7日 (土)

放射能って?(番外編:放射線測定器を較べて)

 このところ年度末の忙しさにメインのブログ含め更新をご無沙汰していますが、以前「かんげんこん」から放射線測定器をお借りしていた頃に、比較をしてみた画像があったので掲載してみます。

Img_0726  今回の比較は、自ら購入したウクライナのECOTECT社のTERRA-P(いずれも便宜的に英語表記)と、ロシアのQuarta-Rad社のRADEX RD 1706、「かんげんこん」から借りた国産測定器の堀場製作所のRadi(ガンマくん)と、ベータちゃんです。

Img_0722  この中ではβ線測定器はベータちゃんだけで、残り3台は基本的にγ線測定器(TERRA-PとRADEXはβとγ両方測定出来るらしい)になります。測定部分の形式や更正方法の違いからか、Radiは他の2台の半分程度の数値を示す事が多い様です。

 計測の数値はβ線測定器のみがCPM(1分間当りのカウント数)で、残りのγ線計測器はμSV/h(1時間当たりのSV(シーベルト)換算値です。基本的な傾向については、海外製の測定器と国産の測定器では当初の機器更正に使われる放射性物質が違う事と、計測する場所ごとに計測される放射線の発生源がマチマチなので、更正に使った放射線源と同一の線源なら表示の数値に直接の意味があるとしても、日常的な測定では「通常のバックグラウンド(いつもの状態)に比較してどれ位強いかを見当付ける」程度の意味に留めた解釈が適当な様です。

Img_0728  ベータちゃんに同封されていた放射線源の内、一番強度が強かった塩化加里(含まれるK40が放射性物質)で比較を試してみました。中央に置いて測定器で囲む状態では、日常の状態と比較して、TERRA-PとRadiの計測結果に変化はない一方で、100CPM前後示すベータちゃんは勿論、RADEX 1706も気持ち高めの数値を示しました。

Img_0729Img_0730  そこで、ベータちゃんを塩化加里の上に置いて300CPMを超えることを確認した後で、γ線測定器3台の計測部分をなるべく塩化加里上に近づけてみましたが、やはりRADEX以外に明確な数値変化は現れませんでした。

Img_0734 Img_0742  そこで今度は、TERRA-Pの本体裏のシールド扉を外して同様に近づけてみると、TERRA-Pも数値は一気に高まり、デフォルトの警報値(0.3μSV/h)に達して警報音がしました。TERRA-Pの場合には、β線の検知は本体裏のシールドを一部外す必要があり、RADEXの場合には基本的にβ線含みで数値を示すものの具体的な検出は今ひとつ難しそうな感じです。

 何れにしてもTERRA-Pは音で、RADEXは液晶表示で、γ線の検出を示すので、基本的には1分間の反応数を数えておけば、CPMの値としてベータちゃんの計測結果と比較出来そうです。

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2011年9月 8日 (木)

ガイガーカウンタを買う目的

 ガイガーカウンタっていくら位するのか?

 数年前から複数持っていたので、3.11後には、知人からよく聞かれました。例えばECO-TECT社のTERRA-Pで、当時(2008〜2010)は国際便の送料込みで概ね$160前後でした。
 しかし、同じ品物が震災後の3月下旬では90000円以上で取引され、今でもかなり割高な取引が続いています。本来なら15000円前後の品物のはずです。
 震災後高止まりをした旧来の製品に併せて、多く出回り始めたのが中国製ガイガーカウンタでした。供給量も量も多かったため5月頃からは、価格的にかなり手の届く金額に落ち着いてきました。
 そして、最近では数社国産メーカーの販売も決まり、購入に選択の幅が出てきたので、今後は、ガイガーカウンタは機能を選んで買う時代に入ると思っています。

 そこで今回の表題、「買う目的」が大切になります。

 私個人的には、まずは個人的なガイガーカウンタの購入に際しては、以下の観点で目的を分ける必要があると思っています。

 目的1)危険な場所を判定したいのか? 
 目的2)日常生活での危険から身を守りたいのか?

 似ている様で似ていない内容です。大雑把には、予め危険と想定可能か否かの違いになります。

 3.11前の日本は当然ですが、どこに行っても結構安全でした…。こんな場合には、ガイガーカウンタは玩具みたいな道具なので、先の区分の目的1)でも目的2)でも「どうでもいい」範疇に入ると思います。現在でも近畿以西や北海道などの地域なら、これ以上原発事故が起きない前提で「どうでもいい」感覚での購入が可能と思います。
 しかし一方で、関東を含め「身近に何かがある」場合では話は変わって来ます。つまりは、自分自身が警戒していない状態で、近くに危険がある時…。これを守ってくれるのは目的2)に対応出来る機械だけになってしまうのです。

 自分からどこが危ないか興味を持って調べるなら、目的1)そのものですから、測定可能なガイガーカウンタなら概ね用が足ります。そういう意味では、ガイガーカウンタの感度に鋭い鈍いがありますが、結局は測定出来ないインチキな品物以外全て大丈夫と言えます。

 しかし、未だに放射性物質の放出が続いている現在、それなりに離れている関東地方でも、これから冬になり北風になれば「今日の安全な場所が明日も安全と言えるか?」多少気になる季節になります。

 実際、事故原発からの放出量は減少しているそうなので、恐らくは大丈夫とは思いますが、目的1)で作られた機械では、常に使う側が危険意識を持って調査していく必要があります。機械はあっても、スイッチ入れないと何も始まらないのです。

 この点で実際の日常生活では、目的2)を考慮したガイガーカウンタでないと、未知の危険をカバーしきれません。危ないって気付かない時にも、警戒をしていてくれないと身は守れないのです。

 3月21日の雨の中、床屋に出かける時に持っていたTerra-pの警報で、雨の中の放射能に気付かされた記憶は忘れられません。NHKはもちろん、どんなニュースも何も報じていない時期でした。

 繰返しになりますが、放射線を「見えない襲撃者」に喩えれば、被曝は感じないし気付かないのを良い事にサンドバック状態で襲撃されるがままです。

 常用を想定してない測定器に対して、持ってる安心感だけに数万円を投資?や、「危険かどうかの興味を満たす機械」では、今時のガジェットとしても高価過ぎる感じがします。

 次回は、まず一般論として目的1)、ガイガーカウンタの基本機能を考えてみます。

 

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2011年9月 9日 (金)

消費者庁からの中国製ガイガーカウンタの調査

 今回の記事はちょっと脱線ですが、昨日、国民生活センターから「比較的安価な放射線測定器の性能」と言う調査報告が発表されました。この件についてちょっと触れます。
 (平成23年12月の第2回発表分は、コチラに掲載しています)

 今回の調査では、安価に入手出来る放射線計測器と言う事で、ガイガーカウンタと一部シンチレーションカウンタ(いずれも中国製)が、日立アロカの業務用機器(値段は数十倍差)をベースに比較されていました。

 結論として、食品などの表面汚染の測定には向かないなど、当たり前の事が書いてありました。そもそもバックグラウンド(環境中という意味)で、ある程度の数値が恒常的に観測出来る通常の環境の中で、食品の安全を図る様な単位での測定が簡単に出来る訳ありません。太陽の光の中で豆電球の明るさを調べている様なものです。この意味で、安価に購入出来る放射線測定器で、食品や水の汚染を調べるのは使い方の方に無理があります。
 ただ…業者の中には「食品の表面汚染が分かります!」的なコピーを付した広告を出しているので、今回の国民生活センターの調査になったのかもしれませんが、評価の仕方を変えれば方法はあります。食品中基準の何ベクレルかではなく、α線源やβ線源による汚染について、汚染の推定と言う感覚で使用する事は可能です。β線の感度を持つガイガーカウンタが、β線の遮蔽により数値が変わるか?(または、通常β線を遮蔽している機種なら、遮蔽を外して変化が出るか?)と言う方法で、β線汚染の存在を確かめる形で機器の機能によっては可能です。この場合…食品の安全と言うよりは、放射線源の確認と言う感じです。
 
 蛇足ですが、この報告書では鉛による閉塞環境の中でも調査はしていましたが、閉塞環境中の方が計測数値が上がる機種の存在にはちょっと驚きを感じました。

 しかし…測定精度についても評価していますが、高々数万円の測定器で数十万円の業務用と比較されているのは、ちょっとかわいそうな感じもしました。
 「測定器」と言うくくりでまとめられてしまうと、測定行為の中でしか優劣が出ませんが、優秀な測定値を出す「見るからにデッカくてごつくて、昔の漫画に出てくる様な形の業務用ガイガーカウンタ」が、私たちの日常的な身の回りの計測に、実際問題として役立つとも思いません。目立ちたければ別ですが。

 細かい評価の詳細は、皆さん自身でご確認ください。私の個人的な感想としては、シンチレーションカウンタはいい感じの反応するなぁ…と言うあたりでした。

 次回は、先日の話題に戻ります。

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2011年9月10日 (土)

ガイガーカウンタの基本機能

先日の記事の目的1)危険な場所を確認するための機能

 今までガイガーカウンタと書いて来ましたが、放射線計測器にはガイガーカウンタのほか、シンチレーションカウンタ、霧箱、フィルムバッチなど様々な種類があります。基本的に危険を確かめるだけなら、放射線計測器であれば全て用が足ります。一般的な値段順に触れてみます。

 
 一番安価なのはフィルムバッチで、一枚数百円程度から購入可能です。ただし、目的1)の趣旨から捉えると、直接的には目的を達成出来ません。なぜなら、総量として被爆量が分かるだけで、その時々の直接の状況判断としての利用は微妙です。時間空けずとも見る度にフィルムバッチの色が変わっていくのに気付けば、大変危険な場所にいるとの判断が可能ですが、フィルムバッチの変化がすぐに感じられる様な危険な場所は、まず一般的に遭遇しないと思います。ただちに…健康に影響のある場所です。
 フィルムバッチ本来の用途は、基本的には既に危ないと分かっている所で、いつまで滞在出来るか判断する様な使い方や、長期的な被爆量の把握と思います。

 霧箱も、危ないと分かっている場所で、その内容を確かめる意味での使い方が原則ですが、原理が簡単な分?値段は安い方ですが、使い方が一般的ではない計測器です。変な喩え方ですが、一般的に被爆量が表示されるガイガーカウンタをお風呂の全自動給湯機に喩えれば、霧箱は薪を用意して焚くドラム缶風呂みたいな感じです。原理は割りに単純で対応範囲は広いけど、全体として手軽ではなく技術も必要です。

 さて、ガイガーカウンタですが、実は様々な形式が存在します。放射線の計測器として、基本的な操作は簡単な物が多く製品化されています。表面汚染を測れる機械、空間線量だけの機械、α線やβ線まで測れる機械や、γ線だけの機械など、種類は様々で用途も値段もピンキリです。一般的なγ線だけなら、2万円前後から入手可能です。
 一般に入手しやすい金額で昔から割に民生用に存在していたのは、α線の計測可能なInspectorやGammaScoutで10万円以上の値段が付いていました。基本的にγ線で一部β線対応では、Radex RD1503、RD1503+、RD1703やECO-TECT TERRA、TERRA-P などが有名でした。

 ガイガーカウンタの名前の由来は、ガイガーミューラー管と言う検出管を使用する計測器で、昔は放射線をパルス数でカウント表示していたため、ガイガーカウンタと総称されています。今でも、外部汚染にはCPMと言う単位で、一分間に何カウントされたかで汚染具合を示します。つまりガイガーカウンタのカウンタは、CPMの単位でガイガー管が検出したパルス数の計測器に由来します。

 この話だけなら、検出管の表面積が大きい物ほど、飛んでくる放射線粒子が多く当たる(=カウント)事になります。無闇矢鱈に石を投げた場合、標的が大きいほど多く当たる理由と一緒です。つまり、大きい検出管の方がより多く拾う事になります。
 CPMと言う単位が、何故単位面積あたりの基準で判断しないのかよくわかりませんが、CPMの値自体は、検出部分の大きい物ほど計測値を大きく出す感じです。

 さて一方で、我々が一般に購入しているガイガーカウンタですが、一般にμSV/h表示になっていて、各測定器ごとに計測されたCPMに、測定器個有のパラメータを乗じて換算表示されています。個々の測定器ごと乗じるパラメータを介して、各固有の影響を打ち消し一般化されています。つまり、μSV/hで表示されるガイガーカウンタは、一定の基準として比較しやすい値に標準化されています。
 先述のガイガー管の大きさの違いは機器個別のパラメータで補正されるので、計測値としてのμSV/h表示には影響はなくなり、感度の違い(大きい物ほど感度が良い)として現れてくる様です。
 
 もっとも、先ほどからお伝えしている通り、放射線計測は放射線の通過をパルスで捉えて、その頻度から測定値を得るので、喩えれば、車の交通量調査みたいなものと考えられます。ある時に車が立て続けに通過しても、その後ぱったり来なければトータルでは渋滞していないと判断する様に、一定時間のパルス数を捉えて平均で判断しますが、パルスはそんなに均等に来るものでもないので、放射線計測は原理的にある程度の時間や回数を必要とするものです。物差しで測る様に、一回で絶対的な数値をはじき出す測定器ではありません。Terra-Pなども、測定には数十秒かかる事や計測器としての表示誤差は±25%などの幅を持たせている事も、こうした理由に因ります。
 
 基本的には、日常から平時の状態を調べておいて、異常時には判断出来る程度の内容で、いつもの0.08μSV/hが今日は0.1μSV/hに変化したからと言って、増加傾向は推定出来ても、ストレートに1.25倍になったかどうかは、時間をかけて調べてみないとわからない事になります。
 もっとも、各メーカー側も様々なノウハウで、より短時間に的確に判定出来るアルゴリズムを持たせて製品化をしています。が、使う側としては、根本の原理を理解した上で、測定値を評価していた方が良いと思います。

 最後にシンチレーションカウンタですが、これはガイガー管の代わりに、放射線が飛び込むと僅かに発光する物質(シンチレータ)を検出器に使います。光が入らない様に閉塞した空間を用意して、放射線が飛び込んだ時の発光現象を捉えて増幅器を使ってパルスとしてカウントします。この後の処理は、ガイガーカウンタと一緒です。
 ただし、ガイガーカウンタの作動原理は放電現象を使うため、続けて放射線が飛び込む場合に、正確に放電パルスが判別出来なくなったりします。この点に対しては、シンチレーションカウンタの方が、より正確にパルスの判別取得可能です。このため、一般的にはガイガーカウンタよりは1ランク高価な計測機になります。

 以上の特徴から、一般に入手し使われるのはガイガーカウンタが多く、最近は一部疑似?シンチレーションカウンタも安価に出回り始めましたが、いずれにしても、同じ原理の比較なら、検出部の大きなものの方が基本的な感度は高いと判断出来ます。

 まとめると計測目的の場合、技術的なカバーは可能だが計測部分は大きい方が有利。ガイガーカウンタは安価で良いが、シンチレーションカウンタの方が多少精度が良い。確かさを求めるなら、計測回数や計測時間は多くて長い方が良い結果を得る。

 そしてここに身の安全を守ると言う観点からなら、荒くても良いからそこそこの精度で早く計れると言う様な「測定の早さ」、どこにでも持って行き易い「手軽さ」が必要でしょう。逃げる事の手助けなら「反応の早さ」が大切に思います。

 

 次回は、日常生活で放射線から身を守るためのガイガーカウンタについてお伝えします。

 

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2011年9月11日 (日)

放射線から身を守るガイガーカウンタの条件

 「ガイガーカウンタ選びの目的:放射線から身を守る」いよいよ核心ですが、最近ではガイガーカウンタは種類も多くなり、値段も様々に選べる様になりました。先に私の考える結論を書きます。

 ズバリ動作継続時間です。

 まずこれが第一条件に思います。しかし、悲しい現実としては、3000時間程度以上持つ製品は、実は僅かです。

 こう考える様になったきっかけは、つたない経験ですが、私のガイガーカウンタを常時持ち歩いていた体験に因ります。
 原発事故の数年前にガイガーカウンタを入手してからは、Terra-PとRD1706を外出時には常に持ち歩いていました。Terra-Pは電源をオンにしたままでも一年前後は動作が継続しますが、RD1706は動作時間550時間ですが、いつも1ヶ月前後で電池は切れてしまいます。

 ガイガーカウンタが珍しくガジェットとして遊んでいる内は、興味を持って頻繁に計っているので、電池切れの心配はありません。しかし、しばらくは興味を持って生活してても、そうそう数値の変わらない場合、徐々に放射線計測器を持つ日常に慣れてしまい、いつの間にか電源が切れてしまう事が多くなりました。

 電源が切れてしまう警報機は、身を守る場合の警報機能として実は怪しい感じです。先日の記事の様に、放射線を見えない襲撃者に喩えるなら、放射線計測器と言うボディーガードにはいつも周囲を警戒していて欲しいのですが、いつの間にか静かに居眠りされているのと同じです。悲しいのは、私たちは放射線に襲われても基本的には自覚がありません。幸せな気分のまま襲われている事になってします。
 ある時バスの乗車中で、誰が携帯鳴らしているんだろう?なんて思った時に、自分のTerra-Pの警報と気づいて驚いた事が数年の間には何回かありました。全く油断している時にこそ、警戒していて欲しいし警報を出して欲しいのです。
 この点で、電池で5000時間連続動作と言うTerra-Pの性能は、誇れる物があります。だからこそ、チェルノブイリ原発の影響下のウクライナで、高く評価されていると私は思います。

 次に大切なのが、携帯し易さでしょう。

 いつも毎日持つ物なら、軽くて手軽という特徴が貴重です。

 私の場合は、Terra-Pを携帯電話のキャリングポーチに入れて鞄につけていました。しかし、正直な感覚としては、常時携帯する品物としては限界に近い気がしていました。重さはともかく、大きさがちょっと気になる感じです。それでも数年間持ち歩いていました。鞄を持たないちょっとした買い物にも、放射線の積算線量目的で携帯のキャリングポーチごと持っていました。ただし、他の人にはお勧めしません。何かどこか病的な拘りと自分でも思っています。
 ともかく、私の考える具体的な大きさ重さは、携帯電話位…、最悪昔の携帯電話の大きさや重さ位にしておかないと、身につけておく事が億劫になる様に思います。
 

 その他、身を守る立場では、「すぐに大凡の見当が分かる」や「反応が早い」など、条件は言い出せばいくらでもありますが、その辺りは実は…良い物は良い…でも、やはり高い…感じがします。幸い最近では、インターネットにも様々に情報が上がって来てるので、よくよく吟味して、安くて自分の目的にあった物を選んで欲しいと思います。

 一方で、「ガイガーカウンタだけ持っていたって意味ないでしょ?」なんて話もよく聞きます。
 確かに身に迫る危険が分かっても右往左往するだけでは何の意味もないですが、放射線への対応は、まずは「逃げる」ことです。距離減衰(距離の2乗で減ります)と、内部被爆の防止が大切です。同じ被爆でも当初1週間の被爆と、3ヶ月後の1週間の被爆では影響に雲泥の差があります。初期の内部被爆防止が何よりも大切と思う意味で「N95マスク」以上の性能のマスクを併せて持つ事が、不測の事態への最低限の防御と私は考えます。(参考:旧記事から「防御」について

 以上が、今私がお伝えしたかった事です。

 以下は蛇足。

 今年に入り3.11に由来してガイガーカウンタの人気が高まった時に、それまでは殆ど見かけなかったポリマスターと言う会社の腕時計が、比較的に入手し易くなったので入手してみました。しばらく、従来のTerra-PやRD1706と一緒に持ち歩いて使っていましたが、十分実用に耐える事が分かり(そもそもが原発関係者の御用達)、今では非常に便利に使っています。
 参考までに、現在ではPM1208Mしかポリマスター社のカタログにはありませんが、以前はPM1208という製品もありました。実際に双方使ってみましたが、私の様にPCにデータを転送する目的がない前提なら、僅かにでも軽くて小さいPM1208の方が、実際使ってみて結局便利に感じています。

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2011年9月22日 (木)

Terra-P、RD1706、PM1208M、PM1208を比較して

帯に短し…なんて言いながら、高い物には理由がありそうですね。

以下に比較(作表する技術が無いので並べただけです)。

 Comp2

※1 警報値を高く再設定すれば止められますが、急な場合の対応として難しいので
  再設定による方法は評価していません。

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2011年12月24日 (土)

どうもガイガーカウンタの捉え方が違う(国民生活センター)

 ご無沙汰しました。
 このところ忙しい日々が続き更新がおろそかになりました。

 先日、国民生活センターから「比較的安価な放射線測定器の性能-第2弾-」の発表がありました。我が家にもあるTerra-pや、RD1706が出ていましたが、結局いかに放射能が正確に量れるか?と言う視点で調査報告が行われていました。

 内容としては、ロシア、ウクライナ製は比較的良い感じで書いてありました…が、そんな事は当たり前です。
 チェルノブイリの日常の被曝から身を守る必要に応じて作られた製品なら、身を守る機器としての正確さは持っています。
 まだ事故後1年も経験をしていない日本とは、比較にならない歳月と経験を経て製品として残っているのです。売れるから作っている国の製品とは、基本的なスタンスが違います。

 TBS系の記事も『安価な測定器5種類、「正確に測れず」』なんて掲載していましたが、タイトルをつける側の認識の低さも気になります。

 低線量時に誤差が大きい点を指摘してタイトルをつけていますが、低線量時に誤差が大きいのは、低線量なら気にしなくてよいと言う視点で作られているからです。危ない時に反応する機械ならば、それで十分なのです。
 必要以上の精度にコストをかけても、無駄に高価になるだけです。

 むしろ、空間の放射線量計を食品の汚染判定に使う辺りが使い方として不適切と主張すべきです。日常的な空間線量より、桁の小さい汚染を測ろうとする事自体がナンセンスです。
 レポートでは直接触れられていませんでしたが、参考品として根拠にされていた高額な測定器でさえ、遮蔽環境なんて用意出来ない一般の国民生活では、食品汚染は計測出来ないはずです。

 そもそも国民生活センターが、低線量まで「正確」を目的とした調査を行った事自体が、公費の使い方として疑問です。
 むしろ国民生活センターと言う名にふさわしい仕事をするなら、40万円以上で校正が必要な測定器程の精度が、国民各家庭の生活でどれほど必要なのか…公費を使って調査する前に考えて欲しかったと思います。

 放射線の様に自覚のない危険に対して、国民目線の安全装置なら、むしろ入手し易さや、携帯性、電池の持ち具合の方が余程重要な項目のはずです。
 この点では、基準にされた正確な測定器の方が、かなり非常識な作りになっているのではないでしょうか。ましてや価格なんて国民の視点なら問題外の機械です。

 例えば、子供達が外で遊ぶ時に、大きくて重くて高価で毎日バッテリーを気にする必要がある「正確な表示の測定器」を持たせる必要があるのでしょうか?
 Terra-pなんか今回の原発事故以前なら、国際郵便の送料込みで2万円しませんでした。子供の鞄に付け放しで1年中動いています。そして注意が必要な放射線量なら、いつでもアラームが鳴ります。電池は、半年に1回チェックするだけです。

 日常生活の中で、ちょっとコンビニに買い物に行く時に、正確な表示の放射線測定器が必要と思いますか?
 一方で、コンビニまでの道中で、何らかの原因で被曝する可能性がないとも言えないこの頃…。

 そんな場合にあるべき線量計ってどんな物なのか?線量計と言う総称になるからと言って、計測値の表示精度が重要ではないはずです。

 国民生活センターも、そろそろ単なる計測用測定器の評価ではなく、生活防衛に必要な機能面を含め放射線計測器を評価していくべきと思います。

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2013年10月16日 (水)

新しい計測器(ちょっと古い話ですが)

1  既に1年以上前の話になってしまいましたが、「エアカウンターS」を我が家でも購入しました。
 たしか…中部大学の武田先生のブログで話が出ていた「安価なガイガーカウンター」の改良版で、当初の「エアカウンター」より、値下げされた第2世代でした。

 機能はいろいろな購入者のブログ等で知っていたので、最初は買うつもりもありませんでしたが、武田先生の本がオマケに付いていたこともあり、既存機種の表示確認の目的も含めて購入してみました。(実際買ってみて…、オマケはやはりオマケでした)

 

3

 車に積んで、我が家の各測定機器と共にいろいろ移動し測定してみました。
 概ね各測定機器の誤差範囲内の表示値で、貸出し中のTerra-p2台以外各旧機種とも、表示値は安心することが出来ました。
 この中でも、相変わらずRD-1706は、気持ち高めに表示する傾向がありました。

 「エアカウンターS」については、この値段でこの機能なら、まぁ納得出来る計測器と思いました。
  しかし…、残念ながら常時測定型ではなく「怪しいと思ったら電源を入れる」使い方しか出来ないので、やはり私の場合には既存のメイン機(常時測定型:Terra-pやPM1208など)の動作確認程度にしか意味はない感じでした。

 現在は、後継(上位)機の「エアカウンターEX」も販売されていますが、こちらの機種は販売元で8000円弱(往復送料含,H25/10月現在)で補償期間の内外問わず校正を行うので、この点だけでも、今なら絶対に「エアカウンターEX」がお薦めに思います。
 少なくとも私の様に、何年かおきに新しく購入して「古い機械の表示に不安がないか」見比べる必要がなくなります。

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