機器:RD1706

2009年2月 9日 (月)

放射能って?(その8:測定器2号RADEX RD1706購入)

 前回の測定器(Terra-p)がロシア語表示で失敗した(今もって解読不能)ので、今度は英語表記のモデルにしました。
 同じウクライナ製と思って購入しましたが、説明書に書かれている会社の住所では、ロシアのモスクワになっていました。日本でこの機種の記述があるHPでは、「カルテックス」と言った表記も見ましたが、表記的は会社名は「Quarta-Rad Ltd」で、モデル名は「RADEX RD1706」でどうして「カルテックス」になるのかは分かりませんでした。

Pict0001 Pict0003 Pict0010  さて、早速我が家の測定器1号(Terra-p)と2号(RD1706)を持ち歩き様々なところで比較してみましたが、基本的には測定値には双方似通った数値を示す事が分かりました。気分的には2号機のRD1706の方が幾分高めの表示をする場面が多い様に思います。

 結果からは、かんげんこんから借りたRadi(ガンマくん)の表示の方が随分低く、数値的には半分近い表示を示していることになりましたが、1)最近のロシア方面の測定器の設定が高めの数値を出す(検定の根拠が違う?)様にしている、2)Radiはシンチレーション測定器なので、GM測定器の我が家の1号機2号機では何か他の影響含みの数値を表示している、3)実際に最近我が家の周辺の数値が高い?(←これはガンマくんの数値の理由にならない)など、いずれも素人の憶測の域を出ませんが色々考えられはします。
 今の時点では、正直なところ何とも言えない感じ(傾向としては最近輸入した我が家の測定器の方が高い数値を示す事実はある…)でした。

 ただ、今回追加したRD1706の機能には、周辺環境の放射線量を数回測定し、環境下のノイズとしてその数値を減じて表示する機能がありました。つまりは、ベースとなる放射線量を予め測定しておいて、通常より高い数値を示す時には注意しなさい…と言う使い方の様です。
 表示の誤差についてはRD1706も似た様なものなので、機器の表示は参考程度で平常時との差が観測された時を、気にするのが正しい使い方の様な気がしています。

 しかし、異常を感じて何が出来るの?と言った指摘(主に職場の知人)もありますが、その辺りの自己防衛については、次回の記事にします。

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2009年3月 7日 (土)

放射能って?(番外編:放射線測定器を較べて)

 このところ年度末の忙しさにメインのブログ含め更新をご無沙汰していますが、以前「かんげんこん」から放射線測定器をお借りしていた頃に、比較をしてみた画像があったので掲載してみます。

Img_0726  今回の比較は、自ら購入したウクライナのECOTECT社のTERRA-P(いずれも便宜的に英語表記)と、ロシアのQuarta-Rad社のRADEX RD 1706、「かんげんこん」から借りた国産測定器の堀場製作所のRadi(ガンマくん)と、ベータちゃんです。

Img_0722  この中ではβ線測定器はベータちゃんだけで、残り3台は基本的にγ線測定器(TERRA-PとRADEXはβとγ両方測定出来るらしい)になります。測定部分の形式や更正方法の違いからか、Radiは他の2台の半分程度の数値を示す事が多い様です。

 計測の数値はβ線測定器のみがCPM(1分間当りのカウント数)で、残りのγ線計測器はμSV/h(1時間当たりのSV(シーベルト)換算値です。基本的な傾向については、海外製の測定器と国産の測定器では当初の機器更正に使われる放射性物質が違う事と、計測する場所ごとに計測される放射線の発生源がマチマチなので、更正に使った放射線源と同一の線源なら表示の数値に直接の意味があるとしても、日常的な測定では「通常のバックグラウンド(いつもの状態)に比較してどれ位強いかを見当付ける」程度の意味に留めた解釈が適当な様です。

Img_0728  ベータちゃんに同封されていた放射線源の内、一番強度が強かった塩化加里(含まれるK40が放射性物質)で比較を試してみました。中央に置いて測定器で囲む状態では、日常の状態と比較して、TERRA-PとRadiの計測結果に変化はない一方で、100CPM前後示すベータちゃんは勿論、RADEX 1706も気持ち高めの数値を示しました。

Img_0729Img_0730  そこで、ベータちゃんを塩化加里の上に置いて300CPMを超えることを確認した後で、γ線測定器3台の計測部分をなるべく塩化加里上に近づけてみましたが、やはりRADEX以外に明確な数値変化は現れませんでした。

Img_0734 Img_0742  そこで今度は、TERRA-Pの本体裏のシールド扉を外して同様に近づけてみると、TERRA-Pも数値は一気に高まり、デフォルトの警報値(0.3μSV/h)に達して警報音がしました。TERRA-Pの場合には、β線の検知は本体裏のシールドを一部外す必要があり、RADEXの場合には基本的にβ線含みで数値を示すものの具体的な検出は今ひとつ難しそうな感じです。

 何れにしてもTERRA-Pは音で、RADEXは液晶表示で、γ線の検出を示すので、基本的には1分間の反応数を数えておけば、CPMの値としてベータちゃんの計測結果と比較出来そうです。

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2009年6月27日 (土)

放射能その後…

 昨年暮れからの「放射能測定」というマイブームは、今も続いています。毎日の通勤は勿論、昼休みの外出時もγ線測定器を持って歩いています。私の2月から6月までの総被曝量は0.3mSv前後と言ったところです。基本的に職場周辺では、0.09μSv/h(いずれもECOTECT社TERRA-Pでの測定値)前後の定常的な放射線レベルがある様です。
 また、先日の北朝鮮の地下核実験後も暫く興味を持って見ていましたが、私の測定機器レベルでは何ら有意な変化は感じられませんでした。

 ただ、この半年で、1回だけ焦った経験もありました。
 
 ある平日の午後、仕事で外出し都内の職場に戻る途中の出来事でしたが、コミュニティーバスの車内で通路に立っていると、何か遠くで携帯が鳴っている様な音に気付きました。暫く鳴っていたので「車内で迷惑な…早く止めれば…」と思った矢先に、自分の放射線測定器のアラーム音の可能性に気付きました。
 通常0.3μSv/hにセットしてあり、通常警報音が出る事はまずありません。慌てて鞄の奥のγ線測定器を探してみると、やはり、かの音の原因は私のγ線測定器の警報音でした。
 すぐに音を止めて周囲を見渡しても、老人の男女が座っているだけです。その内の3人位が荷物用のカートを持っていましたが、いずれにしても都内の昼間の、ごく普通の光景でした。(都内では、安く買える自治体発行のシルバーパスがあり、昼間のバスは老人の移動手段的な印象が強い)

 気を取り直して人の少ない方に移動して、予備機として持ち歩いてるRadexも電源入れましたが、早速警報のバイブレータが作動するので機器の誤動作ではない事は確認しました。
 そこで、警報表示になっているTERRA-Pの方のアラームの設定を、0.3μSv/hから1.0μSv/hに変えてγ線の強度を見ようと思いましたが、変更しても警報表示が続いたので2.0、3.0、と設定値を変えていきましたが、結局4.0μSv/hにまで変えるとアラームは止まり、表示は3.2μSv/hを示していました。
 3.2μSv/hの表示を確認した時点で、車内の半径2m程度で荷物を持っている人はいなく、バスの車内数m移動しても測定器の警報への影響に大きな変化がなかったので、αやβによる影響ではなくγ線?と勝手に思い、とりあえず、通常の環境レベルの40倍近い(車内の発生源は確認していませんが、近づいたらどんな数値が出るか判らない)ので、直近のバス停でバスを降りました。

 幸いバスを降りたら、周囲の放射線レベルは通常の0.08〜0.10μSv/h程度だったので、そこから数十分職場への道は歩いて帰りました。

 しかし…後から思えば、何らかの影響でバスの車内ではなく、周囲の環境自体が汚染された場合、実はバスの中の方がまだ総合的な影響は少なくなる筈です。また、外部の汚染が局所的だったならバスで移動した方が、徒歩とは比較にならない早さで距離減衰を狙うことが出来ます。つまり、これらの場合は、バスに残る方が正解です。

 今回結果的には、たまたま影響を避ける方向で動けましたが、咄嗟の時に誤った行動をとらない様に、色々な可能性含めて対応出来る準備をしておいた方が良いことを痛感させられました。

 ただ、その後は似た様な経験はなく、約半年で1回の経験なので、余程稀な出来事に出くわしたのかもしれません。とりあえず一般的には、この話の様な心配はしないで大丈夫とも思います。

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2011年9月21日 (水)

RD1706の使い方

 蛇足かもしれませんが、引き続き我が家の所有機の「とっても簡易版の使い方説明」を記事にします。RD1706用です。

使い方の注意点

1)電池残量には注意しましょう。

 本体右下の大きい丸ボタンが電源スイッチです。
 電源はオンオフをマメにしていれば長く使えますが、電源を入れっ放しでは約一月持つか持たないかで消耗してしまいます。バイブレーション機能も、設定すると電池の消耗が多くなる気がします。特に電源スイッチが何かの拍子に押されてしまう事も多いので、鞄などに入れておく場合は注意が必要です。
 私の場合には、知らずに電池がなくなってしまう事があまりに多かったので、一時は電池は別にして持ち歩いていました。最近は、外からスイッチが押せない固いカバーを作って入れて持ち歩いています。

 

2)表示部左の■の点滅が放射線パルスを示します。Img_2109
 その周りは測定回数を示します。
 また、測定値は、初めは高めの値が多い感じです。
                                  
                                      
Img_2062  上右表示例の様に、■表示部左側に「|」が表示されれば、1回目の測定完了です。■に対して、左側→上側→右側→下側と、4方向囲んだ時点で4回測定を終えて平均表示を、この機械の測定値としています。

 メーカー側のコンセプトでは、危険が迫る時、概略だけでもすぐ知る必要から、■の左側の「|」表示だけでも、とりあえず1回目の計測完了としています。
 しかし、実際の使用感(低線量の環境)では、4回計り終えた状態でも、更にもう少し時間を見ておく方が計測値は落ち着く感じがします。(まずは幾分高めに出る様な感じです←Terra-Pと比較した場合)

※ 早く測定結果を得るために、大型のGM管を2本搭載して放射線の捕獲効率を高めていることや、まずは数秒で結果を出した上で、精度を高めていく方法など、危機に対して安全を保つと言う設計思想がハッキリしている測定器です。

 

Img_2099 3)測定中大きな変化があった時は、自動で再度測定を行います。

 一度測定を終えた状態では、随時単位時間当りの空間線量を示していますが、測定値に大きなズレを計測した時は、自動的に再度測定を最初からやり直す様です。

 

4)設定操作は、表示されるMENUを見て操作出来ます。

 本体左下の小さい丸ボタンSW2つと、右下の大きな丸ボタンSW(電源SW兼用)の3つで操作します。
 基本的に、全ての操作は画面上に案内が表示されていて、英語の理解が可能であれば支障なく操作可能です。

 共通して、選択項目が上に上げる時は、上の小さい丸ボタンSW押しで、同じく下の小さい丸ボタンSW押しで、選択項目は下に下がります。
 選択項目に対して、実行は電源と一緒の右下の大きな丸ボタンSWです。

 細かい操作方法は、画面の案内を見て行えば可能なので、出来るなど事についてお伝えすると、以下の通りになります。

 空間線量の測定(μSV/h)

 予め測定したバックグラウンドの空間線量の除外表示

 設定値による警報音またはバイブレーション機能

 表示画面のバックライト有

 電池は単3型乾電池2本入りますが、最低1本で短時間なら動作可能
 (2本で約500時間動作可能:個人的な使用感ではコマメ電源に切れば結構持つ…かな)

 ※ 積算線量の測定機能はありません。

 



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2011年9月22日 (木)

Terra-P、RD1706、PM1208M、PM1208を比較して

帯に短し…なんて言いながら、高い物には理由がありそうですね。

以下に比較(作表する技術が無いので並べただけです)。

 Comp2

※1 警報値を高く再設定すれば止められますが、急な場合の対応として難しいので
  再設定による方法は評価していません。

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2011年12月24日 (土)

どうもガイガーカウンタの捉え方が違う(国民生活センター)

 ご無沙汰しました。
 このところ忙しい日々が続き更新がおろそかになりました。

 先日、国民生活センターから「比較的安価な放射線測定器の性能-第2弾-」の発表がありました。我が家にもあるTerra-pや、RD1706が出ていましたが、結局いかに放射能が正確に量れるか?と言う視点で調査報告が行われていました。

 内容としては、ロシア、ウクライナ製は比較的良い感じで書いてありました…が、そんな事は当たり前です。
 チェルノブイリの日常の被曝から身を守る必要に応じて作られた製品なら、身を守る機器としての正確さは持っています。
 まだ事故後1年も経験をしていない日本とは、比較にならない歳月と経験を経て製品として残っているのです。売れるから作っている国の製品とは、基本的なスタンスが違います。

 TBS系の記事も『安価な測定器5種類、「正確に測れず」』なんて掲載していましたが、タイトルをつける側の認識の低さも気になります。

 低線量時に誤差が大きい点を指摘してタイトルをつけていますが、低線量時に誤差が大きいのは、低線量なら気にしなくてよいと言う視点で作られているからです。危ない時に反応する機械ならば、それで十分なのです。
 必要以上の精度にコストをかけても、無駄に高価になるだけです。

 むしろ、空間の放射線量計を食品の汚染判定に使う辺りが使い方として不適切と主張すべきです。日常的な空間線量より、桁の小さい汚染を測ろうとする事自体がナンセンスです。
 レポートでは直接触れられていませんでしたが、参考品として根拠にされていた高額な測定器でさえ、遮蔽環境なんて用意出来ない一般の国民生活では、食品汚染は計測出来ないはずです。

 そもそも国民生活センターが、低線量まで「正確」を目的とした調査を行った事自体が、公費の使い方として疑問です。
 むしろ国民生活センターと言う名にふさわしい仕事をするなら、40万円以上で校正が必要な測定器程の精度が、国民各家庭の生活でどれほど必要なのか…公費を使って調査する前に考えて欲しかったと思います。

 放射線の様に自覚のない危険に対して、国民目線の安全装置なら、むしろ入手し易さや、携帯性、電池の持ち具合の方が余程重要な項目のはずです。
 この点では、基準にされた正確な測定器の方が、かなり非常識な作りになっているのではないでしょうか。ましてや価格なんて国民の視点なら問題外の機械です。

 例えば、子供達が外で遊ぶ時に、大きくて重くて高価で毎日バッテリーを気にする必要がある「正確な表示の測定器」を持たせる必要があるのでしょうか?
 Terra-pなんか今回の原発事故以前なら、国際郵便の送料込みで2万円しませんでした。子供の鞄に付け放しで1年中動いています。そして注意が必要な放射線量なら、いつでもアラームが鳴ります。電池は、半年に1回チェックするだけです。

 日常生活の中で、ちょっとコンビニに買い物に行く時に、正確な表示の放射線測定器が必要と思いますか?
 一方で、コンビニまでの道中で、何らかの原因で被曝する可能性がないとも言えないこの頃…。

 そんな場合にあるべき線量計ってどんな物なのか?線量計と言う総称になるからと言って、計測値の表示精度が重要ではないはずです。

 国民生活センターも、そろそろ単なる計測用測定器の評価ではなく、生活防衛に必要な機能面を含め放射線計測器を評価していくべきと思います。

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