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2006年9月29日 (金)

No50:データロガーのデータ(その2)

 前回の続き…。

Raw とりあえず取得したデータをそのままグラフ化したのが左のグラフですが、実は湿度の表示は単純には比較できません。
 湿度は、その時々の空気中に含む事の出来る水蒸気量に対する、実際に含まれている水蒸気量の割合を示しています。ところが、この空気中に含む事の出来る水蒸気量は、気温により大きな影響を受けます。空気の性質では気温が高くなるにつれて、温度変化以上に含む事が出来る水蒸気量は増加していく(冬場暖房すると乾燥が進むのはこの理由)のです。つまり、湿度という”割合”を考える場合の元になる”全体の水分量”が大きく変化をしてしまうので、空気を移動させた場合の影響などは、移動する側と移動される側を同一温度基準で判断しないと、湿度の数値は単純には比較できないことになります。
 

 その上…で、今回の検討を進めます。
 
 今回の最初のグラフ(一番上)の例では、床下と外気の湿度表示を比較すると、数値だけの表面的な比較では9/12日の昼頃から9/14日の昼頃までは床下の湿度の方が数値上は低くなっていることになります。
Cv ところが、この期間は外気温が低かった時期なので、外気の含む事の出来る水蒸気総量が少くない(湿度100%の全体自体が小さかった)理由から、この期間の湿度の表示は高くなっています。このため、この時期に外気を床下に導入したとすると、床下内で床下空間の平均気温まで暖められた(空気の熱容量より床下空間の熱容量の方が多分圧倒的に大きいので)外気の湿度は、この期間の床下の平均湿度よりも低くなります。(左グラフの導入後外気湿度)
 この観点から言えば、現在の床下に対する常識では換気口を設けて空気を入れ替える事については、夜間の気温が高い時期(データには有りませんが夏場の高湿度の時期など特に)は、換気すれば換気するだけ湿気る…そして当然結露を助長している事になります。かなり乱暴な目安ですが、床下気温の方が外気より低い時は換気はしない方が湿度は低くなりそうです。今後もデータを積み重ねて見当していきたいと思っています。
 
Sb3  ところで、この温度補正を加えた考え方で湿度変化(外気導入後)を見る時に、データをより実践的な結果を得る為、今回の床下部分の測定点がベタ基礎コンクリート(表面塗装済み)上30cmの木製棚上だったので、ベタ基礎表面は測定気温より3度低いと仮定してベタ基礎コンクリート表面付近を調べてみると、コンクリート表面付近では左の様なグラフになります。
 その結果だけで判断するなら湿度は最高で、床下内の閉鎖空間の空気に限れば湿度100%をギリギリ下回り、外気を導入した場合には100%を超えている期間で十分に結露しているはず(実際には積極的に外気を遮断している為実証はしていない)になります。

Pl4 同様に空気の温度を測定点での値より4度程度上げてみると、今まで床下内に設置していた温湿度計を見ていた記憶とあまり変わらない感じがします。
 従来の温湿度計は、ベタ基礎より180cm程上の床梁に掛けていたので、もしかしたら床下空間の垂直方向の温度分布では、ベタ基礎表面から天井(1階床断熱材)までの間で結構温度差があるのかもしれません。空気の対流の少ない空間での垂直方向の温度分布に関する資料が、インターネットでも見つからなかった&現地でもこの観点で気にした事が無かったので、後日データロガーを増強して?(家計からの財政的な支援は難しそう…懐具合が辛い)検証する必要があるかもしれません。

Ido 参考までに、外気の温度変化の傾向と床下の平均気温の傾向が大きく見れば似ている気もしたので、ちょっとグラフを操作してみました。すると、外気温480ポイント程度(10日分)の移動平均をプロットすると、結構床下空間の温度の平均と似て来ました。高々2週間のデータで結論も出ないのでしょうが、今後も継続して調べていきたいと思います。まずは現地にデータロガーを置きに行く必要がありますが…。

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